値や変数の型や内容を調査する関数一覧表
関数 | 内容 |
---|---|
IsNumeric 【イズニューメリック】 | データが数値として扱えるか調べます。 |
IsArray 【イズアレイ】 | 変数に格納されている値が配列かどうか調べます。 |
IsNull【イズヌル】 | 値がNull【ヌル】(何もない)かを調べます。 |
IsEmpty 【イズエンプティ】 | バリアント型の変数がEmpty(空)でないか調べます。 |
IsObject 【イズオブジェクト】 | 変数がオブジェクト型かを調べます。 |
IsError【イズエラー】 | バリアント型の変数がエラーかを調べます。 |
IsNumeric 【イズニューメリック】関数
データが数値として扱えるか調べるには、IsNumeric 【イズニューメリック】関数を使用します。
IsNumeric 【イズニューメリック】関数の書式と引数の説明
IsNumeric (Expression)
【戻り値】ブール型(Boolean)
- Expression【エクスプレッション】(必須)
数値として扱えるかどうか調べたいデータを指定します。
戻り値は
数値として扱える場合は 「True」
数値として扱えない場合は「False]
を返します。
A列セルに入力されているデータが数値か判定してB列に返すコード例
Sub 数値チェック() Dim i As Long i = 2 Do While Cells(i, 1) <> "" If IsNumeric(Cells(i, 1)) Then Cells(i, 2) = "数値" Else Cells(i, 2) = "数値ではない" End If i = i + 1 Loop End Sub
実行前
実行結果
IsArray 【イズアレイ】関数
変数に格納されている値が配列かどうか調べるには、IsArray 【イズアレイ】関数を使用します。
IsArray 【イズアレイ】関数の書式と引数の説明
IsArray (VarName)
【戻り値】ブール型(Boolean)
- Varname【バーネーム】(必須)
配列かどうか調べたい変数を指定します。
戻り値は
変数が配列の場合は 「True」
変数が配列ではない場合は「False]
を返します。
データが特定のデータ型として扱えるか調べる理由
例えば、数値として扱えないデータを使用して計算した場合は、エラーが発生します。このようなエラーを回避するために
計算前にIsNumeric【イズニューメリック】関数を使用して判定を行い、数値だった場合のみ条件分岐で計算をさせれば問題が起こりません。
IsNull【イズヌル】関数
値がNull【ヌル】(何もない)かを調べます。
IsNull【イズヌル】関数の書式と引数の説明
IsNull(Expression)
【戻り値】ブール型(Boolean)
- Expression【エクスプレッション】(必須)
バリアント型の変数、または数式や文字列式がNull【ヌル】でないか調べます。
戻り値は
変数の値がNull(何もない)場合は 「True」
変数の中がNullではない場合は 「False」
が返ります。
IsEmpty 【イズエンプティ】関数
バリアント型の変数がEmpty(空)でないか調べます。
Empty値は、数値では「0」 、文字列としては「長さ0の文字列」
IsEmpty【イズエンプティ】関数の書式と引数の説明
IsEmpty(Expression)
【戻り値】ブール型(Boolean)
- Expression【エクスプレッション】(必須)
バリアント型の変数を指定します。
戻り値は
変数の中がEmpty【エンプティ】である場合は 「True」
変数の中がEmpty【エンプティ】ではない場合は「False」
が返ります。
IsObject【イズオブジェクト】関数
変数がオブジェクト型かを調べます。
IsObject 【イズオブジェクト】関数の書式と引数の説明
IsObject(identifier)
【戻り値】ブール型(Boolean)
- identifier【アデンティファイヤー】
変数の名前を指定します。
戻り値は、変数がオブジェクト型の場合、
またはオブジェクトを参照しているバリアント型の場合は 「True」
変数がオブジェクト型ではない場合は「False」
が返ります。
※バリアント型変数にNothingが設定されている場合にもTrueを返します。
IsError【イズエラー】関数
バリアント型の変数がエラーかを調べます。
IsError【イズエラー】関数の書式と引数の説明
IsError(Expression)
【戻り値】ブール型(Boolean)
- Expression【エクスプレッション】(必須)
エラー値かどうかを判定するバリアント型の変数を指定します。
戻り値は
バリアント型変数がエラー値の場合は「True」
エラー値でない場合は 「False」
が返ります。
以上でIsNumeric【イズニューメリック】関数 IsArray【イズアレイ】関数とその他の特定のデータ型を調べる関数についての解説を終了します。ありがとうございました。
データ型を操作する関数一覧表
関数名がリンクになっていて詳細説明ページが開きます
関数名 | 内容 |
---|---|
CByte | 数値や文字列をバイト型に変換 |
CBool | 数値や文字列をブール型に変換 |
CInt | 数値や文字列を整数型の値に変換 |
CSng | 数値や文字列を単精度浮動小数点数型に変換 |
CDbl | 数値や文字列を倍精度浮遊小数点数型に変換 |
CCur | 数値や文字列を通貨型に変換 |
CStr | 数値や日付リテラルを文字列型の値に変換 |
CLng | データ型を長整数型に変換 |
CDate | データ型を日付型に変換 |
Val | 文字列を数値に変換 |
IsNumeric | データが数値かを判定する |
IsDate | データが日付や時刻データかを判定する |
IsArray | 変数が配列変数かを判定する |
IsNull | 値がNullかを判定する |
IsEmpty | 値がEmptyかを判定する |
IsObject | 値がオブジェクトかを判定する |
IsError | 値がエラー値かを判定する |
TypeName | オブジェクトや変数の種類を調べる |
VarType | 変数の内部処理形式を調べる |