ピボットテーブルを操作する方法
作成したピボットテーブルを操作するには、作成したピボットテーブルを参照して追加や削除、グループ化、グラフの作成等の操作を実行します。ピボットテーブルの作成についてはピボットテーブルを作成するをご覧下さい。
ピボットテーブルを操作する主なメソット一覧
メソッド | 内容 |
---|---|
PivotTables【ピボットテーブルズ】 | ピボットテーブルを参照します。 |
ClearTable【クリアテーブル】 | ピボットテーブルのすべての設定を削除します。 |
Refresh【リフレッシュ】メソッド | ピボットテーブルを更新します。 |
ピボットテーブルを操作する主なプロパティ一覧
プロパティ | 内容 |
---|---|
CompactLayoutRowHeader 【コンパクトレイアウトロウヘッター】 | ピボットテーブルの行見出しのラベルを変更します。 |
CompactLayoutColumnHeader 【コンパクトレイアウトカラムヘッター】 | ピボットテーブルの列見出しのラベルを変更します。 |
PivotTables【ピボットテーブルズ】メソッド
ピボットテーブルを参照するには、Worksheet【ワークシート】オブジェクトのPivotTables【ピボットテーブルズ】メソッドを使用します。単一のピボットテーブルを表すPivotTable【ピボットテーブル】オブジェクトまたは、そのコレクションPivotTables【ピボットテーブルズ】コレクションを返します。値の取得のみ可能です。
PivotTables【ピボットテーブルズ】メソッドの書式と設定値(引数)の説明
[]内は省略可能です。
オブジェクト.PivotTables[(Index)]
【戻り値】オブジェクト型(Object)
- オブジェクト(必須)
Worksheet【ワークシート】オブジェクトを指定します。 - Index【インデックス】(省略可)
ピボットテーブルの名前またはインデックス番号を指定します。省略した場合はワークシート上のすべてのピボットテーブルを表すPivotTables【ピボットテーブル】コレクションが参照されます。
ClearTable【クリアテーブル】メソッド
ピボットテーブルの設定をクリアするにはPivotTable【ピボットテーブル】オブジェクトのClearTable【クリアテーブル】メソッドを使用します。なお、ピボットテーブル自体を削除するには、ピボットテーブルが作成されているセル範囲を削除します。
ClearTable【クリアテーブル】メソッドの書式と設定値の説明
オブジェクト.ClearTable
- オブジェクト(必須)
設定を削除したいPivotTable【ピボットテーブル】オブジェクトを指定します。
作成したピボットテーブルを削除するコード例
実行前
テーブル設定クリアのコード例
Sub テーブルクリア() ActiveSheet.PivotTables(1).ClearTable End Sub
実行結果
ピボットテーブルを削除するコード例
Sub テーブル削除() Range("F1").CurrentRegion.Delete End Sub
実行結果
CompactLayoutRowHeader【コンパクトレイアウトロウヘッター】プロパティ
CompactLayoutColumnHeader【コンパクトレイアウトカラムヘッター】プロパティ
ピボットテーブルの行見出し、列見出しは既定値では「行ラベル」「列ラベル」と表示されます。このラベルを変更するにはPivotTable【ピボットテーブル】オブジェクトの行ラベルはCompactLayoutRowHeader【コンパクトレイアウトロウヘッター】プロパティ列ラベルはCompactLayoutColumnHeader【コンパクトレイアウトカラムヘッター】プロパティを使用します。
書式と設定値の説明
【行ラベル】
オブジェクト.CompactLayoutRowHeader =ラベル
【列ラベル】
オブジェクト.CompactLayoutColumnHeader =ラベル
- オブジェクト(必須)
行や列ラベルを変更するPivotTable【ピボットテーブル】オブジェクトを指定します。 - ラベル(必須)
ラベル名を文字列で指定します。
行ラベルと列ラベルを変更する例実行前
コード例
Sub ラベル変更() With ActiveSheet.PivotTables(1) .CompactLayoutRowHeader = "事業" .CompactLayoutColumnHeader = "店名" End With End Sub
実行結果
Refresh【リフレッシュ】メソッド
ピボットテーブルの元になる表に変更があった場合、ピボットテーブルを更新して、最新の状態にするにはPivotCache【ピボットキャッシュ】オブジェクトのRefresh【リフレッシュ】メソッドを使用します。
Refresh【リフレッシュ】メソッドの書式と設定値の説明
オブジェクト.Refresh
- オブジェクト(必須)
PivotCache【ピボットキャッシュ】オブジェクトを指定します。PivotCache 【ピボットキャッシュ】オブジェクトはPivotTable【ピボットテーブル】オブジェクトのPivotCache【ピボットキャッシュ】メソッドで取得できます。
ピボットテーブルのデータを更新するコード例
Sub 更新() ActiveSheet.PivotTables(1).PivotCache.Refresh End Sub
以上で、ピボットテーブルを操作する方法についての解説を終了します。ありがとうございました。