オートフィルターでデータを文字列で絞り込む方法
データ範囲をオートフィルターを使用して指定した文字列でデータを絞り込むには、
Range【レンジ】オブジェクトのAutoFilter【オートフィルター】メソッドを使用します。
2列目をA地区で3列目を鈴木では無いデータの抽出例
コードと解説
Sub 文字列抽出() ActiveSheet.AutoFilterMode = False With Range("A1") .AutoFilter Field:=2, Criteria1:="A地区" .AutoFilter Field:=3, Criteria1:="<>鈴木" End With End Sub
Worksheet【ワークシート】オブジェクトのAutoFilterMode【オートフィルターモード】プロパティにFalseを設定して、フィルターモードを解除します。
3行目【With Range(“A1”)】
A1セルをWith【ウィズ】ステートメントで指定します。
4行目【 .AutoFilter Field:=2, Criteria1:=”A地区”】
With【ウィズ】ステートメントで指定したRange【レンジ】オブジェクトのAutoFilter【オートフィルター】メソッドを使用してオートフィルターを設定します。
抽出条件の対象となる列を表す引数Field【フィールド】に左から2列目を表す2を設定し1つめの抽出条件となる文字列を表す
引数Critera1【クライテリアワン】に「A地区」を設定します。
5行目【.AutoFilter Field:=3, Criteria1:=”<>鈴木”】
With【ウィズ】ステートメントで指定したRange【レンジ】オブジェクトのAutoFilter【オートフィルター】メソッドを使用してオートフィルターを設定します。抽出条件の対象となる列を表す引数Field【フィールド】に左から3列目を表す3を設定し1つめの抽出条件となる文字列を表す引数Critera1【クライテリアワン】に「<>鈴木」を設定します。
「<>鈴木」は鈴木と等しくないを意味し鈴木を含まないということです。
抽出条件 | 記述方法 |
---|---|
○と等しい | “=○”または”○” =は省略できます。 |
○と等しくない | “<>○” |
3列目の田を含む文字列での抽出例
コード例
Sub 文字列抽出2() ActiveSheet.AutoFilterMode = False Range("A1").AutoFilter field:=3, Criteria1:="*田*" End Sub
「○で始まる」や「○で終わる」あるいは「○を含む」という条件で、文字列を絞り込むには、ワイルドカードを使用します。ワイルドカードの「*」は複数文字列の代用、「?」は1文字の代用を意味します。
抽出条件 | 記述方法 |
---|---|
○で始まる | “○*” |
○で終わる | “*○” |
○を含む | “*○*” |
○を含む4文字 | “○???” |
3列目で鈴木または小林という条件で抽出する例
コード例
Sub 文字列抽出3() ActiveSheet.AutoFilterMode = False Range("A1").AutoFilter field:=3, Criteria1:="鈴木", _ Operator:=xlOr, Criteria2:="小林" End Sub
抽出条件 | 定数 |
---|---|
Criteria1またはCriteria2 | Xlor |
4列目の数値の範囲で抽出する例
コード例
Sub 文字列抽出4() ActiveSheet.AutoFilterMode = False Range("A1").AutoFilter field:=4, Criteria1:=">490000", _ Operator:=xlAnd, Criteria2:="<498000" End Sub
抽出条件 | 定数 |
---|---|
Criteria1かつCriteria2 | XlAnd |
抽出条件 | 記述方法/th> |
---|---|
10と等しい | “=10″または”10” =は省略できます。 |
10より大きい | “>10” |
10以上 | “>=10” |
10より小さい | “<10” |
10以下 | “<=10” |
4列目の空白セルを抽出する例
コード例
Sub 文字列抽出5() ActiveSheet.AutoFilterMode = False Range("A1").AutoFilter field:=4, Criteria1:="=" End Sub
抽出条件 | 記述方法 |
---|---|
空白 | “=” |
空白ではない | “<>” |
以上で、オートフィルターでデータを文字列で絞り込む方法についての解説を終了します。ありがとうございます。