セルを参照するプロパティ一覧
プロパティ | 内容 |
---|---|
CurrentRegion【カレントリージョン】 | アクティブセル領域を参照します。 |
End【エンド】 | データが入力されている領域の終端セルを参照します。 |
UsedRange【ユーズドレンジ】 | 使用しているセル範囲を参照します。 |
CurrentRegion【カレントリージョン】プロパティ
指定したセルを含むアクティブセル領域を参照するには、CurrentRegion【カレントリージョン】プロパティを使用します。アクティブセル領域とは、空白行、空白列で囲まれた領域のことでデータの固まりを参照することができます。行数や列数に変動がある表を参照したい場合などに便利に使用できます。
CurrentRegion【カレントリージョン】プロパティの書式と設定値の説明
オブジェクト.CurrentRegion
【戻り値】Rangeオブジェクト
- オブジェクト
参照する範囲が含まれる単体のセルをRange【レンジ】オブジェクトで指定します。
※保護されたワークシートでは使用することができません。
A1セルから始まる表の範囲(固まり)を参照するコート例
Sub 表範囲参照() Range("A1").CurrentRegion.Select End Sub
実行結果
End【エンド】プロパティ
指定したセルが含まれるデータが入力されている領域の終端セルを取得するには、End【エンド】プロパティを使用します。
End【エンド】プロパティの書式と設定値の説明
オブジェクト.End(方向)
【戻り値】Rangeオブジェクト
- オブジェクト
Range【レンジ】オブジェクトを指定します。終端セルを取得するための基準となるセルを指定します。 - 方向
移動する方向をxlDirection【エックスエルディレクション】列挙型の定数で指定します。
定数 | 方向 | 定数 | 方向 |
---|---|---|---|
xlUp | 上端 | xlToLeft | 左端 |
xlDown | 下端 | xlToRight | 右端 |
※データが入力されている終端セルを取得したい場合、基準となるセルとデータの終端セルの間に空白セルがあるとデータの終端セルは取得できず、空白セルの一つ手前のセルが取得されます。確実にデータの終端セルを取得するには、下方向の場合は、Rows.Count【ロウズカウント】プロパティでセルの最終行を基準としてEnd(xlUp)で上方向にデータが入力されている行まで移動すればデータ下方向の終端行が取得できます。
横方向の場合は、Columns.Count【カラムズカウント】プロパティでセルの最終列を基準としてEnd(xlToLeft)で左方向にデータが入力されている行まで移動すればデータの横方向の終端列が取得できます。
End【エンド】プロパティで終端セルを取得してデータ範囲を選択するコード例
Sub 終端セル() Dim 最終行 As Long Dim 最終列 As Long 最終行 = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row 最終列 = Cells(1, Columns.Count).End(xlToLeft).Column Range(Cells(1, 1), Cells(最終行, 最終列)).Select End Sub
実行結果
UsedRange【ユーズドレンジ】プロパティ
指定したワークシートの使用しているセル範囲を参照するには、UsedRange【ユーズドレンジ】プロパティを使用します。使用しているセル範囲とは、値が入力されているセルや書式、数式が入力されているセルの範囲を示します。
UsedRange【ユーズドレンジ】プロパティの書式
オブジェクト.UsedRange
【戻り値】Rangeオブジェクト
- オブジェクト
Worksheetオブジェクトを指定します。
使用しているセル範囲を選択するコード例
Sub 使用セル範囲() ActiveSheet.UsedRange.Select End Sub
実行結果
以上で、CurrentRegion【カレントリジョン】プロパティ、End【エンド】プロパティ、UsedRange【ユーズドレンジ】プロパティについての解説を終了します。ありがとうございました。