ExportAsFixedFormat【エクスポートアズフィックスドフォーマット】メソッド
ブックをPDF形式またはXPS形式で保存するには、ExportAsFixedFormat【エクスポートアズフィッウスドフォーマット】メソッドを使用します。引数に値によって、保存方法の詳細を指定できます。
PDF形式・XPS形式
- PDF【ピーディエフ】形式
Portable Document Format【ポータル ドキュメント フォーマット】の略でAdobe Systems社によって開発された、電子文書の共通規格です。OSの種類に関係なく、同じ見た目で文章などを表示できる点が特徴です。 - XPS【エックスピーエス】形式
XML Paper Specification【エックスエムエル ペーパー スペスフィケーション】の略でMicrosoft社によって開発された、電子文章の共通規格です。
ExportAsFixedFormat【エクスポートアズフィックスドフォーマット】 メソッドの書式と設定値(引数)の説明
[]内は省略可能です。
オブジェト.ExportAsFixedFormat(Type[,Filename,Quality,IncludeDocProperties,
IgnorePrintAreas,From,To,OpenAfterPublish,FixdFormatExtClassPtr])
- オブジェクト(必須)
Workbook【ワークブック】オブジェクト、Sheet【シート】オブジェクト、Chart【チャート】オブジェクトRange【レンジ】オブジェクトを指定します。出力対象は、ブック全体、シート、セル範囲、グラフのいずれかです。出力する内容によってオブジェクトを指定してください。 - Type【タイプ】(必須)
保存する形式を定数で指定します。形式 定数 PDF形式 xlTypePDF XPS形式 xlTypeXPS - Filename【ファイルネーム】(省略可)
ファイル名を指定します。省略した場合は、ブックと同じパスにブックと同じ名前で出力されます。 - Quality【クオリティ】(省略可)
出力品質を定数で指定します。定数 出力品質 xlQualityStandard
【クオリティスタンダード】(既定値)標準
(オンライン文章および印刷)xlQualityMinimum
【クオリティミニマム】縮小サイズ
(オンライン文章) - IncludeDocProperties【インクルードドキュメントプロパティーズ】(省略可)
ブックが持つドキュメントプロパティ情報をに関する設定です。情報を含める場合はTrue 含めない場合はFalse を指定します。 - IgnorePrintAreas【イグノアプリントアリアーズ】(省略可)
印刷範囲に関する設定です。印刷範囲を無視して全体を印刷する場合はTrue印刷範囲で指定された範囲のみ出力する場合はFalse(既定値)を指定します。 - From【フローム】(省略可)
出力範囲の開始ページのページ番号を指定します。省略した場合は先頭のページから出力されます。 - To【トゥ】(省略可)
出力範囲の終了ページのページ番号を指定します。省略した場合は最後のページまで出力されます。 - OpenAfterPublish【オープンアフターパブリッシュ】(省略可)
出力後にファイルを開くかどうかを指定します。ファイルを開くときはTrue 開かないときはFalse(既定値)を指定します。 - FixdFormatExtClassPtr【フィックスドフォーマットイーエックステークラスピーテーアール】(省略可)
FixdFormatExtクラスへのポインターです。
※保存する場所に同名のファイルがある場合は「上書き保存」されます。
※Excle2007で実行する場合は、あらかじめPDF・XPS保存用のアドインをインストールする必要があります。
マクロが記述されているブックを同じパス同名でPDF形式で出力するコード例
Sub PDF出力() ThisWorkbook.ExportAsFixedFormat Type:=xlTypePDF, OpenAfterPublish:=True End Sub
以上で、ExportAsFixedFormat【エクスポートアズフィックスドフォーマット】メソッドについての解説を終了します。ありがとうございました。