Saved【セーブド】プロパティ
ブックを最後に保存してから内容が変更されているかを確認するには,Workbook【ワークブック】オブジェクトのSaved【セーブド】プロパティを使用します。値の取得と設定ができます。値の取得は、ブックを最後に保存してから変更されている場合はTrue変更されていない場合はFalseが返されます。
Saved【セーブド】プロパティの書式と設定値の説明
【取得】
オブジェクト.Saved
【戻り値】ブール型 (Boolean)
【設定】
オブジェクト.Saved = 設定値
- オブジェクト(必須)
対象のブックをWorkbook【ワークブック】オブジェクトを指定します。 - 設定値(必須)
Trueを指定した場合は、ブックの保存の後変更されていないことになります。Falseを指定した場合は、ブックの保存の後に変更されたことになります。
※Falseを設定しても変更内容が保存された扱いになるだけで実際には保存されていないことに注意してください。保存するにはSaveメソッドやSaveAsメソッドを使用します。
このコードが記述されているブックが変更後保存されているか確認するコード例
Sub 保存確認() If ThisWorkbook.Saved Then MsgBox "このブックは最新版が保存済みです。" Else MsgBox "このブックの変更は保存されていません。" End If End Sub
ブックの変更を保存しないで閉じる方法
Saved【セーブド】プロパティは、保存の必要がない、一時的に使用しているブックを閉じたい場合にも使用できます。通常、ブックを保存をしないで閉じようとした場合、保存のアラートが表示されますが、Saved【セーブド】プロパティの値にTrueを設定して閉じた場合はアラートは表示されません。
コードが記述されているブックを保存しないで閉じるコード例
Sub 保存なし() ThisWorkbook.Saved = True ThisWorkbook.Close End Sub
以上で、Saved【セーブド】プロパティについての解説を終了します。ありがとうございました。