図形(シェイプ)に面取りを設定する方法
図形(シェイプ)に面取りを設定するには、図形を表すShape【シェイプ】オブジェクトのThreeD【スリーディ】プロパティを使用して図形の立体の書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトを取得しThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのBevelTopType【ベベルトップタイプ】プロパティに面取りのタイプを表す、定数または値を指定して図形に面取りを設定します。
BevelTopType【ベベルトップタイプ】プロパティ
指定した図形(シェイプ)の表面に面取りを設定するには、図形の立体の書式設定を表す
ThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのBevelTopType【ベベルトップタイプ】プロパティを使用します。Bevel【ベベル】は斜面という意味があります。
BevelTopType【ベベルトップタイプ】プロパティの書式と設定値の説明
オブジェクト.BevelTopType = 設定値
- オブジェクト(必須)
Worksheet【ワークシート】オブジェクトのShapes【シェイプス】プロパティ、またはShapes【シェイプス】コレクションのAddShape【アドシェイプ】メソッドで取得した、図形の立体の書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトを指定します。 - 設定値(必須)
面取りのタイプをMsoBevelType列挙型の定数または値で指定します。
BevelBottomType【ベベルボトムタイプ】プロパティ
指定した図形(シェイプ)の裏面に面取りを設定するには図形の立体の書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのBevelBottomType【ベベルボトムタイプ】プロパティを使用します。Bevel【ベベル】は斜面という意味があります。
BevelBottomType【ベベルボトムタイプ】プロパティの書式と設定値の説明
オブジェクト.BevelBottomType = 設定値
BevelTopDepth【ベベルトップディプス】 プロパティ
指定した図形(シャイプ)の表面の面取りの奥行きを設定するには、図形の立体の書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのBevelTopDepth【ベベルトップディプス】 プロパティを使用します。
BevelTopDepth【ベベルトップディプス】 プロパティの書式と設定値の説明
オブジェクト.BevelTopDepth = 設定値
- オブジェクト(必須)
Worksheet【ワークシート】オブジェクトのShapes【シェイプス】プロパティ、またはShapes【シェイプス】コレクションのAddShape【アドシェイプ】メソッドで取得した、図形の立体の書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトを指定します。 - 設定値(必須)
面取りの奥行きの長さをポイント単位で指定します。既定値は6ptです。0pt~1584ptの範囲で単精度浮動小数点数型(Single)の値で指定します。1pt【ポイント】は約0.35ミリでセルの行の高さと同じ単位です。
※図形の裏面の面取りの奥行きを設定するには
BevelBottomDepth【ベベルボトムディプス】 プロパティを使用します。
BevelTopInset【ベベルトップインセット】 プロパティ
指定した図形(シャイプ)の表面の面取りの高さを設定するには、図形の立体の書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのBevelTopInset【ベベルトップインセット】 プロパティを使用します。
BevelTopInset【ベベルトップインセット】 プロパティの書式と設定値の説明
オブジェクト.BevelTopInset = 設定値
- オブジェクト(必須)
Worksheet【ワークシート】オブジェクトのShapes【シェイプス】プロパティ、またはShapes【シェイプス】コレクションのAddShape【アドシェイプ】メソッドで取得した、図形の立体の書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトを指定します。 - 設定値(必須)
面取りの高さをポイント単位で指定します。既定値は6ptです。0pt~1584ptの範囲で単精度浮動小数点数型(Single)の値で指定します。1pt【ポイント】は約0.35ミリでセルの行の高さと同じ単位です。
※図形の裏面の面取りの高さを設定するには
BevelBottomInset【ベベルボトムインセット】 プロパティを使用します。
12種類の面取りをした図形を表示するコードと解説
Sub 面取り() Dim R As Range Dim i As Integer For i = 2 To 13 Set R = Cells(2, i) With ActiveSheet.Shapes.AddShape(1, R.Left, R.Top, R.Width, R.Height).ThreeD .BevelTopType = i .BevelTopDepth = 10 .BevelTopInset = 10 End With Next i End Sub
図形の位置と大きさの基準となるセル範囲を格納する変数「R」をオブジェクト型(Range)で宣言します。
3行目【Dim i As Integer】
繰り返し処理で使用するセルの列番号と面取りのタイプの値を兼ねるカウンター変数「i」を整数型(Integer)で宣言します。
4行目【For i = 2 To 13】
For Next【フォアネクスト】ステートメントを使用して繰り返し処理の始まりです。繰り返し処理の中でカウンター変数「i」に順次2~13の値を代入します。
5行目【Set R = Cells(2, i)】
Cells【セルズ】プロパティを使用して2行目のi列を参照し、オブジェクト変数「R」にSetキーワードを使用して代入します。
6行目【With ActiveSheet.Shapes.AddShape(1, R.Left, R.Top, R.Width, R.Height).ThreeD】
Worksheet【ワークシート】オブジェクトの図形の集まりを表すShapes【シェイプス】コレクションのAddShape【アドシェイプ】メソッドで長方形を作成し図形を表す、Shape【シェイプ】オブジェクトを取得します。Shape【シェイプ】オブジェクトのThreeD【シェイーディ】プロパティで面取りの書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトを取得してwith【ウィズ】ステートメントで指定します。
7行目【.BevelTopType = i】
With【ウィズ】ステートメントで指定した面取りの書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのBevelTopType【ベベルトップタイプ】プロパティを使用して面取りのタイプを指定します。面取りのタイプの値はカウンター変数iを指定し2~13の値を繰り返し処理の中で順次代入します。
8行目【.BevelTopDepth = 10】
With【ウィズ】ステートメントで指定した面取りの書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのBevelTopDepth【ベベルトップディップス】プロパティを使用して面取りの奥行きを10ポイントに設定します。
9行目【.BevelTopInset = 10】
With【ウィズ】ステートメントで指定した面取りの書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのBevelTopInset【ベベルトップインセット】プロパティを使用して面取りの高さを10ポイントに設定します。
実行結果
以上で、図形(シェイプ)に面取りを設定する方法についての解説を終了します。ありがとうございました。