Excel VBA オブジェクト内の文字列を表すCharacters オブジェクト

スポンサーリンク

Characters【キャラクターズ】プロパティ

オブジェクトに含まれる文字列を表すCharacters【キャラクターズ】オブジェクトを取得するには、
Raneg【レンジ】オブジェクトのCharacters【キャラクターズ】プロパティを使用します。

Characters【キャラクターズ】プロパティの書式と設定値(引数)の説明

[]内は省略可能です。
オブジェクト.Characters[( start , length )]
【戻り値】Charactersオブジェクト

  • オブジェクト(必須)
    参照する文字列が含まれるオブジェクトを指定します。

    オブジェクト内容
    Range指定したセルに含まれる
    文字列を参照します。
    TextFrame図形などに設定した
    テキストレイアウト枠内の文字列を参照します。
  • start【スタート】(省略可能)
    参照する先頭文字を指定します。1 を指定するか、省略した場合は、先頭文字から始まる文字列範囲を参照します。
  • length【レングス】(省略可)
    参照する文字数を指定します。引数startで指定した先頭文字からの文字数です。省略した場合は、引数 Start により指定された文字より後にある、文字列の残りの部分を返します。

※設定したRangeオブジェクト内が文字列ではなく
数値などの場合はエラーが発生します。


Characters【キャラクターズ】 オブジェクトのメソッド一覧

メソッド内容
Delete
【デリイト】
オブジェクト内の文字列を削除します。
Insert
【インサート】
オブジェクト内の文字列の前に
設定した文字列を挿入します。

Characters【キャラクターズ】 オブジェクトの主なプロパティ一覧

プロパティ内容
Caption
【キャプション】
指定された範囲の文字列を表す
文字列型の値を取得します。
Count
【カウント】
指定された範囲の
文字列の数を取得します。
Font
【フォント】
指定された範囲の文字列の
Fontオブジェクトを取得します。
Text
【テキスト】
指定された範囲の文字列の
テキストを取得または設定します。

Delete【デリイト】メソッド

オブジェクト内の文字列を削除するには、オブジェクト内の文字列を表すCharacters【キャラクターズ】 オブジェクトのDelete【デリイト】メソッドを使用します。

Delete【デリイト】メソッドの書式と設定値の説明

オブジェクト.Delete

  • オブジェクト(必須)
    Range【レンジ】オブジェクト、またはTextFrame【テキストフレーム】オブジェクトのCharacters【キャラクターズ】プロパティで取得したオブジェクト内の文字列を表すCharacters【キャラクターズ】オブジェクトを指定します。

A1セルに設定された文字列の3文字目を削除するコード例

Sub 文字列削除()
Range("A1").Characters(3, 1).Delete
End Sub

実行結果


Insert【インサート】メソッド

指定したオブジェクト内の文字列の前に指定した文字列を挿入するには、オブジェクト内の文字列を表すCharacters【キャラクターズ】 オブジェクトのInsert【インサート】メソッドを使用します。

Insert【インサート】メソッドの書式と設定値の説明

オブジェクト.Insert( string )

  • オブジェクト(必須)
    Range【レンジ】オブジェクトまたはTextFrame【テキストフレーム】オブジェクトのCharacters【キャラクターズ】プロパティで取得したオブジェクト内の文字列を表すCharacters【キャラクターズ】オブジェクトを指定します。
  • string【ストリング】(必須)
    挿入する文字列を設定します。

A1セルに設定された3文字目の文字列の前に文字列を挿入するコード例

Sub 文字列挿入()
Range("A1").Characters(3, 0).Insert ("C")
End Sub

実行結果


Caption【キャプション】プロパティ

指定された範囲の文字列を取得するには、Characters【キャラクターズ】 オブジェクトのCaption【キャプション】プロパティを使用します。文字列型(String)の値が返ります。

Caption【キャプション】プロパティの書式と設定値の説明

オブジェクト.Caption

  • オブジェクト(必須)
    Range【レンジ】オブジェクトまたはTextFrame【テキストフレーム】オブジェクトのCharacters【キャラクターズ】プロパティで取得したオブジェクト内の文字列を表す
    Characters【キャラクターズ】オブジェクトを指定します。

取得した文字列をメッセージボックスで表示するコード例

Sub 文字列取得()
Dim 文字列 As String
文字列 = Range("A1").Characters(3, 1).Caption
MsgBox 文字列
End Sub

実行例


Count【カウント】プロパティ

指定された範囲の文字列を取得するには、Characters【キャラクターズ】 オブジェクトのCount【カウント】プロパティを使用します。長整数型(Long)の値が返ります。

Count【カウント】プロパティの書式と設定値の説明

オブジェクト.Count

  • オブジェクト(必須)
    Range【レンジ】オブジェクトまたはTextFrame【テキストフレーム】オブジェクトのCharacters【キャラクターズ】プロパティで取得したオブジェクト内の文字列を表す
    Characters【キャラクターズ】オブジェクトを指定します。

取得した文字数をメッセージボックスで表示するコード例

Sub 文字数取得()
Dim 文字数 As Long
文字数 = Range("A1").Characters.Count
MsgBox 文字数
End Sub

実行結果


Font【フォント】プロパティ

指定された範囲の文字列の書式設定を表すFont【フォント】オブジェクトを取得するには、Characters【キャラクターズ】 オブジェクトのFont【フォント】プロパティを使用します。

Font【フォント】プロパティの書式と設定値の説明

オブジェクト.Font
【戻り値】Fontオブジェクト

  • オブジェクト(必須)
    Range【レンジ】オブジェクトまたはTextFrame【テキストフレーム】オブジェクトのCharacters【キャラクターズ】プロパティで取得したオブジェクト内の文字列を表す
    Characters【キャラクターズ】オブジェクトを指定します。

取得した文字列の書式設定を表すFont【フォント】オブジェクトの各プロパティを使用して文字列の書式を設定します。

A1セルの文字列の3文字目の色を赤に変更するコード例

Sub 文字色変更()
Range("A1").Characters(3, 1).Font.Color = RGB(255, 0, 0)
End Sub

実行結果


Text【テキスト】プロパティ

指定された範囲の文字列を取得または設定するには、Characters【キャラクターズ】 オブジェクトのText【テキスト】プロパティを使用します。

Text【テキスト】プロパティの書式と設定値の説明

【取得】
オブジェクト.Text
【戻り値】文字列型(String)の値
【設定】
オブジェクト.Text = 設定値

  • オブジェクト(必須)
    Range【レンジ】オブジェクト、またはTextFrame【テキストフレーム】オブジェクトの
    Characters【キャラクターズ】プロパティで取得したオブジェクト内の文字列を表す
    Characters【キャラクターズ】オブジェクトを指定します。
  • 設定値(必須)
    追加する文字列を文字列型(String)の値で設定します。

A1セルの文字列の3文字目の手前に文字列を挿入するコード例

Sub 文字列挿入2()
Range("A1").Characters(3, 0).Text = "C"
End Sub

実行結果


※結果はInsert【インサート】メソッドと同じです。

取得した文字列をメッセージボックスで表示するコード例

Sub 文字列取得2()
Dim 文字列 As String
文字列 = Range("A1").Characters(3, 1).Text
MsgBox 文字列
End Sub

実行結果


※結果はCaption【キャプション】プロパティと同じです。


以上で、オブジェクト内の文字列を表すCharacters 【キャラクターズ】オブジェクトについての解説を終了します。ありがとうございました。

スポンサーリンク

関連記事・広告