VBA 小数点以下を切り捨てる、 四捨五入する、切り上げる関数

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Int【インテジャー】関数

Fix【フィックス】関数

小数点以下を切り捨てるにはInt【インテジャー】関数または、Fix【フィックス】関数を使用します。正の数を整数に丸める場合は、Int【インテジャー】関数、Fix【フィックス】関数ともに小数点以下を切り捨てた整数を返しますが、負の数の小数点を丸める場合は、Int【インティジャー】関数は、指定した負の数以下の最大整数を返しますが、Fix【フィックス】関数は、小数点以下を切り捨てた整数を返します。例として、Int(-3.2) → -4が返ります。Fix(-3.2) → -3が返ります。

Int【インティジャー】関数・Fix 【フィックス】関数の書式と引数の説明

引数は省略できません。
Int(Number)
Fix(Number)
【戻り値】整数型

  • Number【ナンバー】(必須)
    整数に丸めたい数値、または有効な数式を指定します。小数点以下が含まれない数値を指定した場合でもエラーにならず、その指定した整数がそのまま返されます。

コード例

Sub 小数切捨()
Dim 数値1 As Single
Dim 数値2 As Single
数値1 = 100 / 3
数値2 = 100 / -3
MsgBox "Intの場合:" & Int(数値1) & vbCrLf & _
       "Fixの場合:" & Fix(数値1) & vbCrLf & _
       "Intの場合:" & Int(数値2) & vbCrLf & _
       "Fixの場合:" & Fix(数値2)
End Sub

実行結果


小数点以下を四捨五入や切り上げる方法

VBAでは、指定した小数点以下の数値の位置で、数値を丸めるRound【ラウンド】関数がありますが、小数点以下を厳密な意味で、四捨五入したり数値を切り上げたりする関数はありません。したがって、数値を四捨五入によって丸めるにはワークシート関数のRound【ラウンド】関数。数値を切り上げて丸めるにはワークシート関数のRoundUp【ラウンドアップ】関数を使用します。

WorksheetFunction【ワークシートファンクション】プロパティ

VBAでワークシート関数を呼び出して使用する場合は、ワークシート関数のコンテナー(入れ物)を表すWorksheetFunction【ワークシートファンクション】オブジェクトのワークシート関数を使用します。

WorksheetFunction【ワークシートファンクション】オブジェクトは、Applecation【アプリケーション】オブジェクトのWorksheetFunction【ワークシートファンクション】プロパティで取得します。

WorksheetFunction【ワークシートファンクション】プロパティの書式と設定値の解説

[]内は省略可能です。
オブジェクト.WorksheetFunction

  • オブジェクト(省略可)
    Application【アプリケーション】オブジェクトを指定しますが、省略可能で通常は省略します。

Round【ラウンド】関数

RoundUp【ラウンドアップ】関数

VBAで四捨五入を実行するには、ワークシート関数を表す、WorksheetFunction【ワークシートファンクション】オブジェクトのRound【ラウンド】関数、切り上げるには、RoundUp【ラウンドアップ】関数を使用します。

Round【ラウンド】関数、RoundUp【ラウンドアップ】関数の書式と設定値(引数)の説明

オブジェクト.Round(数値,桁数)
オブジェクト.RoundUp(数値,桁数)

  • オブジェクト(必須)
    WorksheetFunction【ワークシートファンクション】プロパティで取得したワークシート関数のコンテナーを表すWorksheetFunction【ワークシートファンクションオブジェクトを指定します。
  • 数値(必須)
    四捨五入、または切り上げる数値を指定します。
  • 桁数(必須)
    小数点以下第一位を0として正の値は小数点方向、負の値は整数方向の桁数を表し、この指定した桁で四捨五入、または切り上げを実行します。

ワークシート関数使用コード例

Sub ワークシート関数()
Dim 数値 As Single
数値 = 1199.4
MsgBox _
"Ronudの場合:" & WorksheetFunction.Round(数値, 0) & vbCrLf & _
"RoundUpの場合:" & WorksheetFunction.RoundUp(数値, 0)
End Sub

実行結果


以上で、小数点以下を切り捨てる、 四捨五入する、切り上げる関数についての解説を終了します。ありがとうございました。

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