PresetMaterial【プリセットマテリアル】 プロパティ
図形(シェイプ)の表面に材質感を取得または設定するには、立体の書式設定を表すTreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトのPresetMaterial【プリセットマテリアル】 プロパティを使用します。
PresetMaterial【プリセットマテリアル】 プロパティの書式と設定値の説明
オブジェクト.PresetMaterial = 設定値
- オブジェクト(必須)
Worksheet【ワークシート】オブジェクトのShapes【シェイプス】プロパティ、またはShapes【シェイプス】コレクションのAddShape【アドシェイプ】メソッドで取得した図形を表すShape【シェイプ】オブジェクトのTreeD【スリーディ】プロパティで取得して立体の書式設定を表す
TreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトを指定します。 - 設定値(必須)
図形の表面の材質の種類をMsoPresetMaterial列挙型に定数または値で指定します。
15種類の材質の図形を作成するコードと解説
Sub 材質() Dim R As Range Dim i As Integer For i = 1 To 15 Set R = Cells(2, i) With ActiveSheet.Shapes.AddShape(5, R.Left, R.Top, R.Width, R.Height).ThreeD .BevelTopType = 7 .BevelBottomType = 7 .SetPresetCamera (30) .PresetMaterial = i End With Next i End Sub
図形の位置と大きさの基準となるセルを格納する変数「R」をオブジェクト型(Range)で宣言します。
3行目【Dim i As Integer】
セルの列番号と図形の材質のを設定するPresetMaterial【プリセットマテリアル】プロパティの
設定値を兼ねる繰り返し処理の中で使用するカウンター変数「i」を整数型(Integer)で宣言します。
4行目【For i = 1 To 15】
For Next【フォアネクスト】ステートメントを使用して繰り返し処理の始まりです。繰り返し処理の中で1~15の値をカウンター変数「i」に順次代入します。
5行目【Set R = Cells(2, i)】
2行目のi列のセルをオブジェクト変数「R」にSetキーワードを使用して代入します。
6行目【With ActiveSheet.Shapes.AddShape(5, R.Left, R.Top, R.Width, R.Height).ThreeD】
WorkSheet【ワークシート】オブジェクトの図形の集まりを表すShapes【シェイプス】コレクションの
AddShape【アドシェイプ】メソッドで図形を表す、Shape【シェイプ】オブジェクトを作成して
Shape【シェイプ】オブジェクトのThreeD【スリーディ】プロパティを使用して立体の書式設定を表すThreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトを取得してWith【ウィズ】ステートメントで指定します。
7行目【.BevelTopType = 7】
With【ウィズ】ステートメントで指定した立体の書式設定を表すTreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトの図形の表面の面取りのタイプを設定するBevelTopType【ベベルトップタイプ】プロパティにソフトラウンドを表す定数の値の7を設定します。
8行目【.BevelBottomType = 7】
With【ウィズ】ステートメントで指定した立体の書式設定を表すTreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトの図形の裏面の面取りのタイプを設定するBevelBottomType【ベベルボトムタイプ】プロパティにソフトラウンドを表す定数の値の7を設定します。
9行目【.SetPresetCamera (30)】
With【ウィズ】ステートメントで指定した立体の書式設定を表すTreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトの図形の視点の位置を設定するSetPresetCamera【セットプリセットカメラ】プロパティに等角投影(不等角投影1上)を表す定数の値の30を設定します。
10行目【.PresetMaterial = i】
With【ウィズ】ステートメントで指定した立体の書式設定を表すTreeDFormat【スリーディフォーマット】オブジェクトの図形の表面の材質感を設定するPresetMaterial【プリセットマテリアル】プロパティにカウンター変数「i」を設定して繰り返し処理の中で15種類の材質の図形を作成します。
実行結果
以上で、図形(シェイプ)の面取りに材質感を設定する方法についての解説を終了します。ありがとうございました。