セルの文字列をセル幅に合わせてすべて表示する
セルの文字列をセルの幅に合わせてすべて表示する方法としては、「セル内で文字列を折り返す」「セル幅に収まるように文字列を縮小する」「セル幅に収まらない文字列を下のセルに割り当てる」方法があります。
文字列をセル幅に合わせて調整するプロパティとメソッド一覧
プロパティ・メソッド | 内容 |
---|---|
WrapText【ラップテキスト】プロパティ | セル内で文字列を折り返します。 |
ShrinkToFit【シュリンクトゥフィット】プロパティ | セル幅にあわせて文字列を縮小します。 |
Justify【ジャスティファイ】メソッド | セル幅に収まらない文字列を 下のセルに割り当てます。 |
WrapText【ラップテキスト】プロパティ
文字列をセル幅に合わせて折り返して表示するにはRange【レンジ】オブジェクトWrapText【ワープテキスト】プロパティを使用します。Wrap「ラップ」は「巻く」という意味があります。値の取得と設定ができます。
WrapText【ラップテキスト】プロパティの書式と設定値の説明
【取得】
オブジェクト.WrapText
【設定】
オブジェクト.WrapText = 設定値
- オブジェクト(必須)
文字列をセル幅に合わせて折り返して表示するセル範囲をRange【レンジ】オブジェクトで指定します。 - 設定値(必須)
文字列をセル幅に合わせて折り返す、折り返さないをブール型の値で指定します。設定値 内容 True セル幅の合わせて文字列を折り返します。 False 折り返した文字列を元に戻します。
ShrinkToFit【シュリンクトゥフィット)】プロパティ
文字列をセル幅に合わせて縮小して表示するには、Range【レンジ】オブジェクトShrinkToFit【 シュリンクトゥフィット】プロパティを使用します。Shrink【シュリンク】には「縮む」という意味があり、Fit【フィット】には「適切やふさわしい」の意味があります。値の取得と設定ができます。
ShrinkToFit【シュリンクトゥフィット】プロパティの書式と設定値の説明
【取得】
オブジェクト.ShrinkToFit
【設定】
オブジェクト.ShrinkToFit = 設定値
- オブジェクト(必須)
列幅に合わせて文字列を縮小表示するセル範囲をRange【レンジ】オブジェクトで指定します。 - 設定値(必須)
セル幅に合わせて文字列を縮小する、しないをブール型の値で指定します。設定値 内容 True セル幅の合わせて文字列を縮小します。 False 縮小した文字列を元に戻します。
Justify【ジャスティファイ】メソッド
セルの幅に収まらない文字列を下のセルに割り当てるには、Range【レンジ】オブジェクトのJustify【ジャスティファイ】メソッドを使用します。Justify【ジャスティファイ】は「両端揃え」という意味があります。
Justify【ジャスティファイ】メソッドの書式と設定値の説明
オブジェクト.Justify
- オブジェクト(必須)
セルの幅に収まらない文字列を下のセルに割り当てるセルまたは、セル範囲をRange【レンジ】オブジェクトで指定します。
各プロパティとメソッドの使用コードと解説
Sub セル幅に合わせる() Range("A1:A3").Value = "あいうえおかきくけこさしすせそ" Range("A1").WrapText = True Range("A2").ShrinkToFit = True Application.DisplayAlerts = False Range("A3").Justify Application.DisplayAlerts = True End Sub
Justify【ジャスティファイ】メソッドを実行すると以下の確認メッセージが表示されるので、メッセージを表示しないようにApplication【アプリケーション】オブジェクトのDisplayAlerts【ディスプレイアラーツ】プロパティにFalseを設定して確認メッセージの表示を抑制します。
実行結果
以上で、セルの文字列をセル幅に合わせてすべて表示する方法についての解説を終了します。
ありがとうございました。