Replace【リプレース】関数
文字列を別の文字列に置換えるには、Replace【リプレイス】関数を使用します。セル範囲の中から指定した内容を別の内容に置換えるには、Range【レンジ】オブジェクトのReplace【リプレイス】メソッドを使用します。
Replace【リプレース】関数の書式と引数の説明
[]内は省略可能です。
Replace(Expression,Find,Replace[,Start,Count,Compare])
【戻り値】 バリアント型 (内部処理形式 String の Variant)
- Expression【エクスプレッション】(必須)
置換する文字列を含む文字列式 を指定します。 - Find【ファインド】(必須)
検索する置換えしたい文字列を指定します。 - Replace【リプレース】(必須)
置換後の文字列を指定します。 - Start【スタート】(省略可)
引数Expressionに指定した文字列内の検索開始位置を指定います。省略した場合は「1 (文字列の先頭)」が指定されます。 - Count【カウント】(省略可)
置換する個数を指定します。検索して見つかった結果が複数ある場合に、先頭から指定個数分だけ置換えされます。省略した場合は「‐1」が指定されて、検索でみつかったすべての文字列を置換えします。 - Compare【コムペール】(省略可)
文字列を検索するときの比較モードをvbCompareMethod列挙型の定数で指定します。省略した場合は、「vbBinaryCompare」が指定されます。
定数 | 値 | 内容 |
---|---|---|
vbBinaryCompare (ブイビーバイナリコムペール) | 0 | バイナリモードで比較 |
vbTxetCompare (ブイビーテキストコムペール) | 1 | テキストモードで比較 |
※バイナリモード:完全に一致するかを比較
※テキストモード:
大文字/小文字、全角/半角、ひらがな/カタカナの区別なしに比較
セルのA列の文字列の全角空白を空白無しに置き換えるコード例
Sub 置換() Dim i As Long For i = 1 To Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row Cells(i, 1) = Replace(Cells(i, 1), " ", "") Next i End Sub
実行前
実行後
以上で、Replace【リプレイス】関数についての解説を終了します。ありがとうございました。
文字列関数一覧表
文字列関数の一覧表です。関数名のリンクで詳細ページが開きます。
関数 | 内容 |
---|---|
Format | データの表示書式を変換 |
Left | 文字列の左端から文字列の一部分を取り出す |
Right | 文字列の右端から文字列の一部分を取り出す |
Mid | 文字列の指定した一部分を取り出す |
LeftB | 文字列の左端からバイト数で文字列の一部分を取り出す |
RightB | 文字列の右端からバイト数で文字列の一部分を取り出す |
MidB | 文字列の指定位置からバイト数で文字列の一部分を取り出す |
Len | 文字列の長さを取得する |
LenB | 文字列のバイト数を取得する |
Chr | ASCIIコードに対応する文字を取得する |
Asc | 文字に対応するASCIIコードを取得する |
StrConv | 文字の種類を変換する |
LCase | アルファベットの大文字を小文字に変換 |
UCase | アルファベットの小文字を大文字に変換 |
LTrim | 文字列の先頭にあるスペースを削除する |
RTrim | 文字列の末尾にあるスペースを削除する |
Trim | 文字列の先頭と末尾のスペースを削除する |
Replace | 文字列を置換えする |
Space | スペースを追加する |
String | 文字を指定した数表示する |
StrComp | 2つの文字を比較する |
InStr | 文字を文字列の先頭から検索する |
InStrRev | 文字を文字列の末尾から検索する |