LTrim【レフトトリム】関数
RTrim【ライトトリム】関数
Trim【トリム】関数
- 文字列の先頭にあるスペースを削除するには、LTrim【レフトトリム】関数
- 文字列の末尾にあるスペースを削除するには、RTrim【ライトトリム】関数
- 先頭と末尾にあるスペースを削除するには、Trim【トリム】関数
を使用します。
LTrim関数、RTrim関数、Trim関数の書式と引数の説明
引数String【ストリング】は省略できません。
LTrim(String)
RTrim(String)
Trim(String)
【戻り値】バリアント型(内部処理形式StringのVariant)
- String【ストリング】(必須)
先頭と末尾に削除したいスペースを含む文字列を指定します。
※全角半角スペースともに削除します。
※文字列の中にあるスペースは削除できません。
※文字列の中にあるスペースを削除する場合はReplace【リプレイス】関数または、Replase【リプレイス】メソッドを使用して下さい。
コード例
Sub 空白削除() Dim 文字 As String 文字 = " Excel VBA " MsgBox "削除前(" & 文字 & ")" & vbCrLf & _ "先頭削除(" & LTrim(文字) & ")" & vbCrLf & _ "末尾削除(" & RTrim(文字) & ")" & vbCrLf & _ "先頭末尾削除(" & Trim(文字) & ")" End Sub
実行例
Space【スペース】関数
文字列に指定した数だけスペースを追加するには、Space【スペース】関数を使用します。固定長文字列としてデータの文字数を整えるために、スペースを追加する場合などに利用できます。なお、追加されるスペースは半角スペースです。
Space【スペース】関数の書式と引数の説明
引数Number【ナンバー】は省略できません。
Space(Number)
【戻り値】バリアント型(内部処理形式StringのVariant)
- Number【ナンバー】(必須)
追加するスペースの数を指定します。負の値を設定するとエラーになります。
A列のデータを10文字の固定長にしてテキストファイルに書き出すコードと解説
Sub 固定長テキスト作成() Dim ファイル名 As String Dim 空白 As Integer Dim 最終行 As Long Dim i As Long ファイル名 = ActiveSheet.Name & ". txt" 最終行 = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row Open ファイル名 For Output As #1 For i = 1 To 最終行 空白 = 10 - Len(Cells(i, 1).Value) Print #1, Cells(i, 1).Value & Space(空白) Next i Close #1 End Sub
10文字の固定長なので、10文字に満たない文字にSpace【スペース】関数で空白文字を追加して10文字の固定長に文字列の長さを統一します。
10行目の【 空白 = 10 – Len(Cells(i, 1).Value) 】で
Len【レン】関数で文字列の文字数を取得して10から減算することにより、必要な空白数がわかります。その値を変数「空白」に格納します。
11行目の【 Print #1, Cells(i, 1).Value & Space(空白) 】
Print #【プリントハッシュ】ステートメントを使用して、#1ファイルにセルのデータを書き込みます。その時に &(アンパサンド)でSpace【スペース】関数で取得した空白をセルのデータに連結して10文字の固定長の文字列にしています。
10行目の【 空白 = 10 – Len(Cells(i, 1).Value) 】で
Len【レン】関数で文字列の文字数を取得して10から減算することにより、必要な空白数がわかります。その値を変数「空白」に格納します。
11行目の【 Print #1, Cells(i, 1).Value & Space(空白) 】
Print #【プリントハッシュ】ステートメントを使用して、#1ファイルにセルのデータを書き込みます。その時に &(アンパサンド)でSpace【スペース】関数で取得した空白をセルのデータに連結して10文字の固定長の文字列にしています。
以上で、LTrim【レフトトリム】関数、RTrim【ライトトリム】関数、Trim【トリム】関数、Space【スペース】関数についての解説を終了します。
ありがとうございました。
文字列関数一覧表
文字列関数の一覧表です。関数名のリンクで詳細ページが開きます。
関数 | 内容 |
---|---|
Format | データの表示書式を変換 |
Left | 文字列の左端から文字列の一部分を取り出す |
Right | 文字列の右端から文字列の一部分を取り出す |
Mid | 文字列の指定した一部分を取り出す |
LeftB | 文字列の左端からバイト数で文字列の一部分を取り出す |
RightB | 文字列の右端からバイト数で文字列の一部分を取り出す |
MidB | 文字列の指定位置からバイト数で文字列の一部分を取り出す |
Len | 文字列の長さを取得する |
LenB | 文字列のバイト数を取得する |
Chr | ASCIIコードに対応する文字を取得する |
Asc | 文字に対応するASCIIコードを取得する |
StrConv | 文字の種類を変換する |
LCase | アルファベットの大文字を小文字に変換 |
UCase | アルファベットの小文字を大文字に変換 |
LTrim | 文字列の先頭にあるスペースを削除する |
RTrim | 文字列の末尾にあるスペースを削除する |
Trim | 文字列の先頭と末尾のスペースを削除する |
Replace | 文字列を置換えする |
Space | スペースを追加する |
String | 文字を指定した数表示する |
StrComp | 2つの文字を比較する |
InStr | 文字を文字列の先頭から検索する |
InStrRev | 文字を文字列の末尾から検索する |